私が家計簿をつける理由 〜『節度』を明確、可視化する〜

皆さんは家計簿をつけていますでしょうか。
このタイトルで訪問されたという事は家計簿の必要性に疑問を感じているかもしれません。
しかし、少なくとも私は家計簿をつける必要性を感じています。

最近、周りの年齢からか住宅購入者として住宅購入の相談や話しをする機会がちらほらとあります。
その時に何人かの人は「頭金を貯めれる気がしない…」という、お金を貯める、お金の貯め方から話をスタートした方が良いなと思う時もありました。
ざっとネットで調べてみたら家計簿をつけている家庭は約30%とむしろ少数なのだという事を知りました。

そこで今回は家計簿歴がかれこれ7年となる私の家計簿の付け方、活用法を書こうと思います。

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家計簿をつける理由

まずはずばり家計簿をつける理由ですが、大きく2つの理由があります。
①月に使えるお小遣いの額を明確する
②将来の予算計画を立てる

月に使えるお小遣いの額を明確する

家計簿をつけるという事は、いつ、どこで、どれくらいの額の出費が出るのか月単位で大凡把握するという事になります。
分かりやすいのは固定費の光熱費、家賃、通信費などですね。例え変動費の日用品、食費であっても回数を重ねれば大凡これくらいの出費になると理解ってきます。
そこから現在の生活で『節度ある自由なお金』つまりお小遣いを算出する事が可能です。

また難しいのが「必要品」なのか「娯楽」なのかの線引です。
スーパーで買い物をしていても、お酒などの嗜好品と食品と混ぜて買ってしまい、生活に最低限必要な「必要品」か生活に必要のない「娯楽」かが分からなくなってしまう事があると思います。
これもある程度自分達で決め、分別して記入する事により精度の高い『節度』が算出できます。

将来の予算計画を立てる

通帳を見れば現在の貯蓄額は一目瞭然ですが、家計簿をつけていると無理のない将来の貯蓄額も段々理解ってきます。つまり大凡の将来の貯蓄額も分かります。
それに将来にかかる育児費、教育費などを合わせて考えれば、何年後にどれ位お金が足りなくなるのか?も自然に見えてきますので、それに合わせていつパートを始めるなど将来設計がしやすくなります。

また逆を言うと何年後にいくら貯めたいかの目標を達成するにはどれ位の『節度』で生活をしなければいけないのか、それがどれほど現実的、または厳しいのか肌感覚で分かるようになります。

そして2つの理由により私の家計簿の全ては『節度』を守る事により、
「将来に渡り家族全員がより無理のない選択」
が出来るようにする為にあるのです。

次は実際に家計簿の付け方です。

私の家計簿の付け方

まず家計簿をつけているツールですが、
スマホアプリの「かけ~ぼ」になります。

Google Play かけ~ぼ

7年愛用しているアプリです。

固定費を設定

まずは分かりやすい固定費を全て入力していきます。
家計簿には「メニュー→設定→固定費の設定」から固定費を設定でき、項目と日付と金額を設定すれば自動で毎月入力してくれます。
私はこの固定費を極力正確にそして支出を極力固定費に入れるようにしています。
固定費以外は変動費として毎回入力するものなので、毎度の手間は省きたいのです。

固定費の費目は以下で設定しています。

収入
収入(児童手当)
ローン支払い
固定資産税
通信費(スマホ)
通信費(インターネット回線)
光熱費(電気)
光熱費(水道)
交通費
保険料
NHK
火災・地震保険
自動車維持費
貯蓄
生活費

収入、貯蓄以外は全て支出です。
一番下に生活費とありますが、これは正確には生活費ではなく妻の管理する予算です。
我が家はある程度の額を一括で妻に大きく「生活費」として渡しており、妻はそこから育児費、日用品、食費、趣味娯楽費などを私と同じく「かけ~ぼ」アプリでやりくりし、妻自身で管理するというシステムにしています。
家庭全体の支出コントロールは私が受け持ち、その内、生活全般コントロールを妻が受け持つイメージです。
勿論、妻の生活費は収入や支出に大きく変動があれば相談し、都度決めています。

自動車維持費も特殊なやり方ですが、数年単位でかかる車の費用、車検、保険、タイヤ、交換品などを全て算出し、月で割ることにより、無理やり固定費としています。
ガソリン代のみは変動費に入れます。

変動費を設定

かけ~ぼでは費目を自由に設定する事ができ、日付を選び、費目、金額を入力するだけで済むようになっています。

変動費の費目は以下で設定しています。

【妻設定】
食費
日用品
育児費
医療費
衣類
趣味娯楽費
その他

【私設定】
ガソリン代
食費
日用品
仕事雑費
交通費
医療費
衣類
趣味娯楽費
その他

先に述べた「必要品」か「娯楽」かは出来るだけ分別し、娯楽は趣味娯楽費へ
その他は上記費目以外は全てその他

ちなみに家電、出産、お祝いなどの大きな出費は別途「特別出費」という家計簿をつけており、そちらで貯蓄と相談しながら管理。
普段使う家計簿とは分けています。

残高を残す様に運用

かけ~ぼは収入と支出両方を入力すると残高という形で残りいくら使えるかひと目で分かるようになっています。
妻、自分共に収入を固定費でいれているので月毎に残高がマイナスにならないよう気をつけながらお金を使います。
貯蓄は別途しているので毎月の残高は使い切っても大丈夫です。
残高を繰り越して貯め、高価な娯楽品を買ってもよいですし、毎月飲み代に使うのもそれぞれの自由です。その残高が『節度』の範囲ですからね。

各項目の適正割合

家計簿初心者の頃は各費目の適正割合に沿って食費、日用品、光熱費など運用していたので、その内容も書こうかと思いましたが、いかんせんもう7年も前の事で覚えていなく…。
ざっと調べるとネット上にいくつもファイナンシャルプランのサイトがあるのでそちらを参考にして貰った方が良いと思います。

気になる方は「家計簿 適正 割合」などで検索してみてください。

慣れてくればむしろ必要なく、その時の家に必要な金額を収入から柔軟に変動、調整出来るようになります。

家計簿を始めるきっかけ

ちなみに私が家計簿を始めたきっかけは、結婚を意識した時でした。
その頃はお互いに浪費が多く貯蓄も少なかったので、結婚、住宅、出産などの費用を調べ上げ、エクセルで10年位の計画表にして妻に貯蓄のプレゼンをしたのを覚えています。笑
それからお互いに家計簿をつけ始めたのですが、今までどれだけ浪費が多かったか思い知り、生活を見直しどんどんと貯蓄が増え、人生のイベントを無理なくこなせてきました。
そして何より浪費が少なくとも全然楽しく生活が出来るという事を知れました。

お金に振り回されない

・将来設計を考えたい
・家族が増えて支出の把握が難しくなった

という方には是非家計簿をつけて貰いたいです。
最初にお話した「頭金が貯まらない」と相談してきた人にもまずは家計簿をつけてみたらと薦めました。

今後もお金に振り回されず、生活を上手にコントロールするツールの一つとして家計簿を続けていこうと思います。